主屋と蔵が並んで建つ構成を活かしながら、快適な住まいを実現した格調ある住まい。



力強い梁組に支えられた迫力ある玄関の大空間



梁組を活かした空間と薪ストーブが暖かい広々としたLDK



見事によみがえった座敷



暖かな光が漏れる落ち着きある和風住宅の佇まい


 

 

住まいの情報

竣工年月 2012年3月
施工面積 404.1㎡
地  域 福井市

お客様の声

Q.

家の歴史
A.
昭和22(1947)年ごろに建設したが、23年に福井地震にあった。子どものころには台所の囲炉裏などを撤去していたが、床はガタガタで隙間も多く、冬は寒いダイニングだった。蔵の一部を改造して寝室にしていた。結婚して家族が増え、祖母が亡くなったあと、ダイニングキッチンやトイレなど水回りを改修した。子どもが大きくなってきたため、裏にあった蔵を壊して子ども部屋と倉庫をつくった。

Q.

再生を決めた理由をお聞かせください。
A.
福井地震に被災したことや、地盤が軟弱で基礎も不安定であるため、傾いて壁に隙間があり、戸も建付けが悪く、冬は家全体が寒かった。北向きで玄関が暗い事や、農作業倉庫などの使わない場所も多く、段差が多く廊下がつながっておらず動線として不便であった。田の字の和室が、使う機会も少なくなり無駄なような気がしていた。

Q.

再生をしてみて大変だったことをお聞かせください。
A.
工事中は、仮住まいが必要であった。工事にあたって家具の移動や出し入れがあり、負担が大きく苦労をした。元の家の設計図などもなく、現状の把握のためにしっかり調査してくれるまで計画が立たなかった。

Q.

再生後の生活はどのように変化されましたか?
A.
隙間風もなくなり、過ごしやすくなった。特にリビングは薪ストーブを入れると暖かく、薄着で過ごせるようになり、ゆっくりと火を眺めながらリラックスできる空間となった。玄関とオイエが明るく、また玄関などに花などを飾ることができるようになったため、来訪者にいい印象を持ってもらえている。曳家したことから、家の前に庭を残したまま駐車スペースを確保でき、来訪者を迎えやすくなり、配達のトラックなども駐車しやすいため、生活が便利になったと思う。

Q.

これから民家再生を考えている方にアドバイスやメッセージをお願いいたします。
A.
昔の家のつくりは技術もよく、木材自体も今ではなかなかないもので貴重であり、工夫によって気持ちも生活も快適な住まいとなると思います。


「越前の民家再生」実績集より